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デジタル復元師
能楽案内人


賞道とは、デジタル復元師・小林泰三自らが、名付けた、新しい美術鑑賞法。
経年劣化による褪色や仕様変更がおこなわれた国宝などの日本美術を制作当時の色彩・仕様に学術的な知見をもとに復元。
制作当時の文化風俗や建築等の背景を解説しながら、参加者が復元品を実際に道具として使ってみるという体験型の美術鑑賞活動。
日本美術の多くが道具として制作されていたことに立ち戻り、触る・開く等の体験を通して自由に作品を賞め(ほめ)、日本美術のまなざしを取り入れ、日々をより豊かにする目的で提唱されているのが「賞道」。
そうした文化体験が更に深まるよう、活動では制作当時の音楽(雅楽等)や調香、当時の食品や暦や季節に応じた呈茶も伴い、日本美術鑑賞を軸とした五感で楽しむエンタテイメントとして提供している。
「守るべき伝統はしっかり守り、これまで誰も考えなかったような斬新な手法を日々考えて、みなさまに能楽の世界をご案内します。」
大学在学中に能楽師を志し、卒業後は寝ても覚めても稽古漬けの日々を送った中村昌弘はいま、国内外の公演に駆け回る期待の若手能楽師。
「私自身子どものころから『能で遊んで』いたように、どなたでも能を通じて『楽しい』という経験をしていただきたいと思うのです。」
彼は能楽の世界に人々を誘うナビゲーターとして、積極的に新しい企画をプロデュースしている。気負わず、親しみやすく、わかりやすく。一般の家庭から能の世界に深く誘い込まれた彼だからこそできる道案内である。
能楽は歴史、文学、美術、声楽、身体技法と様々な切り口がある。舞台を観ることも、稽古して演ずることも、老若男女、国内外の誰でも楽しめる芸能である。そして、教養や趣味として楽しむだけでなく、ビジネスシーンでも応用ができる懐の深さがある。
